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指導レポート

〈大学野球部〉【2021】春・夏シーズンのチームサポートの振り返り

2021年7月14日。

この日をもって、サポート中の3チームの2021年春・夏の公式戦が終了しました。

・大学野球部
・高校バスケ部
・高校野球部

3チームとも去年からサポートさせてもらっていますが、去年はコロナウイルスの影響で公式戦がありませんでした。したがって、今年の春・夏の公式戦は、私がサポートを開始してから初めての公式戦でした。

また、この3チームは、私がフリーランスのS&C指導者として初めてサポートしたチームでもあります。

この記事では、そのような3チームに対するこれまでのサポートを振り返り、今後の指導の課題を整理していきます。

できるだけ、具体的な実践例も挙げながら振り返っていきたいと思います。

第一弾は、大学野球部についてです。

目次

①大学野球部

2021年春リーグの結果は『3位』でした。

こちらのチームは、去年からトレーニング指導を開始し、最近では私の指導内容がかなり浸透してきたと感じています。

このチームの指導で振り返りたいテーマは、
1. 初めてのオンライン指導
2. 過去のトレーニング経験による弊害への対処
の2点です。

1. 初めてのオンライン指導

このチームでは、緊急事態宣言の発令に伴い、何度も全体での活動がストップしました。
もちろん初めての経験であり、当初は対応に頭を抱えました。

その後しばらくして、ZOOMやLINEなどを用いてオンライン指導を開始。
2020年春〜夏の期間のオンライン指導では、主に自体重トレーニングを指導し、選手らにそれを実施してもらいました。週末には、選手にトレーニングの様子を撮影させ、グループLINEに送ってもらい、フォームのチェックも行いました。

そもそも、私が介入を開始してまもないタイミングでしたので、コロナ禍だろうとなかろうと、もともと自体重でエクササイズをやり込ませるつもりでした。むしろ、コロナ禍だったおかげで、基本的なエクササイズのフォームの習得に思い切って時間を使うことができました。その点はある意味良かったと思います。

ただ、プログラムが進行するにつれて、「いかに道具を用いずに身体に過負荷を与えるか?」という点に悩まされました。同時に、こういった限られた環境においてもきちんとトレーニング効果を引き出せる指導者でないといけないとも思いました。

オンライン指導を通じて、多少なりエクササイズの引き出しは増えましたが、もっともっと増やしておく必要があると感じています。

2度目の緊急事態宣言発令時にもオンライン指導を実施しましたが、チームのテーマは「柔軟性の向上」に設定しました。理由は、
①道具がなくても実施できる柔軟性改善エクササイズが多いから
②通常練習が再開すると「柔軟性の向上」に時間を使えなくなるから
です。

筋力に対する自宅でのトレーニングプログラムに選手が慣れてきたこともあり、ZOOMを用いながら、30〜40分ほどかけてストレッチやモビリティドリルをやり込ませました。ここで取り組んだ内容は、活動再開後のコンディショニングにも活用できており、自分としては良い選択であったと感じています。

その後の活動自粛期間には、プライオメトリクスなど強度の高いトレーニングも導入しました。道具を用いずに、負荷をかけられる良い手段であると感じています。ただ、テクニックが難しかったり、基礎的な筋力が必要であったりと、導入のハードルは少し高めだと感じました。

ちなみに、こちらのチームでは体調管理アプリ『ONETAP』を導入しています。
体調や体重の変化などを記録できる便利なアプリなのですが、正直うまく活用できていないと感じています。それは、私自身が週1度しかチームに関わるタイミングがなく、変化に対しての介入にタイムラグが発生してしまうためです。現状は、選手個人が過去1ヶ月間のコンディショニングを振り返るための材料としてデータを使ってもらっています。

今後は、入力されたデータに基づいて、その日のトレーニング量を調整したり、練習内容を決定したりといった活用を検討しています。

▼まとめ
【良かったこと】
・ZOOMやLINEを用いて自粛期間中も選手に指導ができた
・自体重でエクササイズをやり込ませることができた
・普段時間をかけて実施できない柔軟性のエクササイズに時間を使えた

【課題】
・道具を用いないエクササイズの引き出しが少ない
・アプリの活用

2. 過去のトレーニング経験による弊害への対処

活動が再開し、対面でのトレーニング指導がスタートしてからは、「過去のトレーニング経験による弊害にどう対処するか?」という点について考えることが多々ありました。

“過去のトレーニング経験による弊害”の例としては、『デッドリフトの実施方法を指導した際に、時間が経つとその選手が高校時代に実施していたフォームに変わってしまう』というものが挙げられます。

また、このチームでは私が介入する以前からずっとトレーニングを実施しており、その中で『フォームより重量を重要視する』という文化が根付いてしまっていました。これも“過去のトレーニング経験による弊害”だと感じました。

過去のトレーニングが全て間違っているというわけではありませんが、私の指導内容の方が"より良い"ということを説明できます。ただ、一度染み込んだ習慣を変えるのは、容易ではありませんでした。

“過去のトレーニング経験による弊害”を取り除くために実践したことは、
①適切な実施方法を確認してからプログラムを開始する
②フォームが重要である理由を説明する
③エラーが出ている選手を指摘し改善させる
の3つです。

これらを地道に繰り返し、ようやく最近になって私の指導内容が浸透してきたと感じています。特に①は面倒ではありますが、一番効果的だったと思います。

前職で「“指導”とは選手との根気勝負だ。」とトップから教えを受けたことがあります。
つくづく、その通りだと思いました。

▼まとめ
【良かったこと】
・根気強く指導して「過去のトレーニング経験の弊害」を取り除くことができた
・指導内容がチームに浸透し始めた

【課題】
・小川の指導に基づくトレーニング文化を根付かせること

まとめ

2020年に指導を開始してから、2021年春リーグ終了までの介入について振り返りました。

オンラインでの介入は難しさがありましたが、徐々に良い方向へ向かっていると感じています。

そんな矢先に、再びの緊急事態宣言発令。
チームはまた活動自粛となりましたが、『今できることをやり切る』をテーマに介入をしていきたいと思っています。

あとがき

チームサポートについて言語化して振り返りを行うタイミングがなかったので、この記事を書いて良かったと思います。残り2チームについては別の記事で振り返っていきたいと思います。

あとは、この記事を読んでくださった方に何かしらの気づきをお届けできればと思い、コロナ禍での介入について具体例を挙げるようにしてみました。

また逆に「こんな介入方法おすすめですよ!!」といったアイデアがあれば、ブログのコメントやSNSで教えていただけると嬉しいです。